日記 会社の寮に入っています。はじめは一人一部屋だったのですが、訳あって、今は二人で一つの部屋で生活しています。12畳の和室をふすまを境に6畳ずつ分けていて、玄関側が私で奥が同期です。玄関の通路から各スペースに移動できるので、片方の部屋を通らないともう片方の部屋にいけないということはありません。しかし、相部屋にドライヤーを貸さなければならないので、こちらへの入り口は常に半開きとしています。相部屋はパチンコとタバコが好きなのだが、喫煙の方は私に悪いからと控えている。気にしなくていいと言っても頑なに禁煙しているので、そのうちストレスが爆発するのではないかと予想している。パチンコをやめてダーツをやりたいとか言ってるが、どうかなぁ。二つもやめたら別人だ。今日は早速、鍵を閉じ込めた。私が少し談話室に行った隙に、鍵をかけて外出してしまった。仕方ないから談話室で彼が戻るまで読書していた。最近本を読む時間もねぇや、と意気込んで古本や雑誌を買ったはいいが、手元に偶然あった、読みかけの罪と罰を開いたらいつの間にか眠っていた。そういや同期が甲子園で野球を見に行ったんだ、中継で見るか、0-10か、こりゃ夕飯は反省会だな、そうこうしてたら相部屋から連絡がきた。駅前で合流して焼き肉を食べた。盛り合わせを頼んたらホルモンばかりだった。ホルモンは苦手らしい。好きなのを頼めばいいのに。ミミカブを食いながら配属の話をした。東京に戻りたいらしいが理由は聞けなかった。同期の中で一番配属先を気にしているように思う。女でも東京においてきたな、と勝手に想像している。実際、都会には家族以外は何でもある。たいてい私が先に寝るので気付かなかったが、寝息はふすま一枚では遮られないンだなぁ。ふすま越しに会話するクセにこういうときに痛感する。一応気を使って大人しくしていようとすると、本の頁をめくる音も妨げにならないかとやけに気になる。少々やりにくいのでこちらもさっさと寝ることにする。 PR